【1周年】新卒採用のためにnoteをはじめた地方のIT企業が1年を振り返る。
こんにちは、note『いわきに住んで、働く。』運営チームです。
少し前の話にはなりますが、2023年の6月で『いわきに住んで、働く。』はお陰様で1周年を迎えることができました。
今回は、そんなわたしたちの1年間の活動を振り返り、noteで得られた学びを1周年企画と題して記事にまとめました。
自社でnoteをはじめよう、またはnote proを導入しようと考えている方々のご参考になれば幸いです!
※『いわきに住んで、働く。』は、株式会社システムフォワード(以下、弊社)が運営する就活生向けのオウンドメディアです。
結論:note × ○○が、応募数と認知度のUPに繋がる
最初に結論から申し上げますと、note単体で新卒採用の応募を増やしたり、就活生への認知度を高めることは難しいです。
理由は単純で、noteのユーザー層が幅広く、「学生」という層に内在する「就活生」という特定の層にアプローチするという手段がないからです。
もっとも、noteはクリエイターがコンテンツを共有するメディアのプラットフォームであるため、新しいユーザー(弊社で言うところの就活生)の獲得という側面は大きくありません。
ここら辺は導入前のカウンセリングでも、担当者から指摘を受けていて「SNS等や自社メディアなど、今持っている繋がりを活かした運用がおすすめです」というアドバイスを受けていました。
そのため弊社では、noteをはじめると同時に、InstagramやX(旧:Twitter)を運用をすることになりました。
さらに、新卒採用サイトも開設し、マイナビ・リクナビなどの採用プラットフォームへの流入経路を増やしました。
こうした取り組みのおかげで、応募数は前年度にくらべ15%増え、さらに、ご応募いただいた就活生のnoteの認知度は100%になっていると、自ら採用を担当する代表が教えてくれました。
運営チームは、情報が溢れる世の中で学生のみなさんにどれだけ自社を知ってもらえるか、そしてどれだけ好印象を与えて記憶に残れるかがカギになると考えているため、過剰に盛らずに、等身大で自社をアピールするコンテンツを意識して作っています。(認知や印象にどう作用するかは未知数です)
このような経緯から現在のnoteの主な役割は、弊社をより深く知ってもらうためのツールであると言えます。
一年間を振り返って
『いわきに住んで、働く。』には、システムフォワードやいわきが身近な存在であることを伝えるというコンセプトがあります。
そのため多くのコンテンツは、
①システムフォワードがどんな会社なのか?
②いわきってどんな場所なのか?
というテーマをベースに作られています。
①については、新卒採用向けコンテンツとしては必要不可欠なテーマになりますが、②については、弊社の新卒採用に応募してくれた学生の大半が、福島県いわき市に縁も所縁もないということが理由となり決めました。
そのため、弊社を知ってもらうだけではなく、いわき市をPRすることも意識してコンテンツを作っています。
投稿した記事からわかったこと
『いわきに住んで、働く。』が、1年間で投稿した記事は47本、総PV数は9,788ビューでした。(平均、スキ率:8%、読了率:54%)
こうして数字で見ると、たくさんの投稿をしたなあ、という実感が湧いてきます。
それだけではなく、実際にnoteを投稿していく内に以下のようなことが分かってきました。
定番のコンテンツ(自己紹介など)は読まれやすい
とりあえず、noteで募集中のお題にノってみる
地方ならではのローカルな話題はマスト
就活生には「座談会」記事がウケる
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弊社が最初に投稿した自己紹介記事は、note定番のコンテンツの1つです。自己紹介を題してはじめた理由も一緒に記事にしたのですが、このコンテンツを作成するために、コンセプトや目標を決めたので、noteの方向性を固めるにはぴったりの記事でした。
それに味を占めたわけではありませんが、運営チームメンバーの個人の自己紹介記事も比較的PV数が多かったです。(主に就活生に向けてどんな社員が働いているのかを伝えるために投稿しました。)
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noteの定番コンテンツにも関連しますが、noteが募集しているお題にノってみることも、読まれる記事にするためには有効な取り組みでした。
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弊社は地方の企業であるため、noteやインターネットにある大きな話題だけではなく、ローカルな話題も取り上げることが多いです。
中でも、いわきのごはんを取り上げた記事を集めたマガジンは、運営チームもお気に入りの記事が集まっていて、いわきにあるおいしいご飯を実際に行ってレビューしています。
中でもPV数が多い「ベビーフェイスプラネッツ」という飲食店を取り上げた記事は、お店が復活して話題になっていたタイミングでnoteに投稿しました。
いわき市出身とそうでない社員の間でリアクションが違うので、とても思いで深い記事です。
詳しく調べてみると、こういった記事はGoogle検索から発見して読まれていることが多かったです。
そのためローカルな話題を取り上げると、就活生ではない層にもアプローチでき、自社の認知度UPにも繋がります。
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就活生に向けたコンテンツで一番人気なのは、「座談会」と呼ばれるジャンルの記事です。
「意外とみんな観ている」という代表のお話から、ぶっちゃけどうなの?みたいなことを、就活生のみなさんは気にしているような雰囲気を掴むことができました。
確かに、IT企業って都会のお洒落なオフィスでスタイリッシュなイメージがあると思うので、「地方のIT企業に就職って大丈夫なのかな?」と思う気持ちは、少なからずあると思います。
そういった学生の不安を取り除くコンテンツはとても効果がありますし、noteは人の温かさを感じられるメディアであるため、座談会というジャンルとの相性も良かったです。
運営チームの内側からわかったこと
『いわきに住んで、働く。』の運営チームは弊社の20代前半の若いメンバーで構成されています。その中には新卒で入社したばかりのメンバーも含まれています。
メンバー全員オウンドメディア未経験どころか、noteのようなブログ投稿が初心者であるため、企画・運用、コンテンツの作成、取材のすべてを全員でローテーションしています。
また、実際の業務を兼任しているため、そちらに支障がないように活動しています。
現在の具体的な活動内容は、月に一度、全体の企画・運用会議を行い、次月の会議まで、毎週記事を更新しています。
この活動頻度は、かなり大変そうだと感じる方も多いのではないでしょうか?
確かに、業務の合間を縫って取材や執筆を行うのは大変です。
しかし、運営に参加することで、普段の業務とは全く関係ない経験値を得られたり、自分たちで創意工夫をしてコンテンツを作る楽しさを得られるのも事実で、違うチーム(部署)の方と交流しながら、半分遊び感覚で取り組むことができています。
また、繁忙期になるとなかなか運営に手が回らない。といった声もありましたが、ストックしていたコンテンツを使って、途絶えることなく更新することもできました。
記事のストックが数本あると運用負荷を分散することができるので、運営メンバーには、ネタになりそうなことがあればNotionページにどんどん投げてくださいと依頼しています。
社内の反応からわかったこと
弊社がnoteに取り組むもう一つの理由に、社内コミュニケーションの活性化があります。
弊社は、オフィスがすごく開放的な一方で、一般の方が想像する情報通信系の企業のように無口な方が多いです。(エンジニアは特に)
とは言いつつも、コミュニケーションが無さすぎるのも良くないですよね。
会社の仕事は複数人で行うので、コミュニケーションが少ないと円滑に業務が進まなくなる恐れがあります。
また、誰とも話さない孤独感や不安感もあまり歓迎するべきではありません。
弊社の新卒入社メンバーも県外出身者が多いので、同じような感情を持つことがあると思います。
そういった理由から『いわきに住んで、働く。』の運営には、新卒入社メンバーにも参加してもらっています。
noteを運営する活動を通して会社や地域、そして一緒に働く人々を知ることができると、緊張感や孤独感といった不安を少しでも和らげることができると考えています。
まだ1年しか経過していないので、徐々にではありますが新しいメンバーが働く環境に馴染める機会をnoteが作りはじめています。
運営チーム以外のメンバー、すなわち全社員に向けての取り組みとしては、『いわきに住んで、働く。』の更新を社内の全体Slackで知らせています。
また、社内報として会社のニュースを記事にして共有したり、社員の人を巻き込むような企画にもチャレンジしました。
こうして実際に協力を得られたり、noteに関連した社内のリアクションがあると運営チームの内部は盛り上がります。
noteには社員の方々とのコミュニケーションを活性化させる方法がたくさんある。といった気づきを得ることもできました。
今後については…
『いわきに住んで、働く。』の今後の目標や展望は、まだ決まっておりません。
しかし、1年で得た成果をもとに、
①さらに多くの学生さんに「システムフォワードに入社したい!」と思ってもらうこと
②福島県いわき市の魅力を、実際に住んで、働くという視点でよりわかりやすく伝える
といった、取り組みを続けていくことには変わりません。
今後につきましては、決まり次第改めて記事できればと存じます。
おわりに
さいごになりましたが、この1年で、手探りな状態から代表やnote proの方をはじめとした多くの方々のご協力もあり、運営を成り立たせることができるようになりました。
本当にありがとうございました。
また、記事を読んでいただいたみなさまにも感謝の意を表します。
今後とも『いわきに住んで、働く。』をよろしくお願いします!